ビエンチャン
Vientiane, the capital of
Lao People's Democratic Republic
ラオスの首都であるビエンチャンは、メコン川沿いに作られたラオス最大の都市で、16世紀の半ばごろにセーターティラート王King
Setthathirat(1548-1571)により首都に定められた。そして現在も政治、経済の中心地で、空路、陸路での出入国のメインゲートともなっており、他の県とは違う行政特別市となっている。1999年6月からは、日本政府の無償資金協力によってできたワッタイ空港新ターミナルが利用されている。街並みはフランス植民地時代の古い建物と並木道、そして数多くの仏教寺院が混在し、アジアと西欧文化の融合が見られる。17世紀にビエンチャンを訪れた東インド会社の商人、Geritt
Van Wuysthoffやイタリアの伝道師Leria de Mariniらは当時のビエンチャンを東南アジアでもっとも荘厳な町であると評しているが、現在もその面影を見る事が出来る。
ワットシーサケットは1818年、King Anou Vongによって建立。ビエンチャン最古の寺院で、市内で唯一、建立された当時のままの姿を保つ。本堂と回廊の壁を合わせると6,840もの仏像が安置されている。その殆どはが度重なる戦いによって、目に嵌め込んでいた宝石類や頭部の金細工等が取り去られているが、一部残っているのもある。